秋と宗教と私の信頼
夏と花火と私の死体読んだ人います?
ノーベル賞不可避な高尚タイトルですけど、
非常に複雑な気持ちの出来事、
転職活動雑記のサイドストーリー。
いくつか転職雑記が過去記事にあるように、
転職活動も一段落状態ではあります。
そんな中、会社にやめる話を早速したところ思いの外上司が応援してくれたのが嬉しかったです。
「辞めるとだけ聞いたときは絶対引き止めようと思ったけど、そこまで言われたら応援するしかない。」と言ってくれ、正直泣いちゃいました、女子高生なので。
しかし、そこから二週間ほどで異動を命じられました。
上司の更に上司の人が決めたのでどうしようも無いことですが理由は色々あって、自分が辞めることで他の人への影響がヤバイとか、だったら同じ役職レベルの人がこっちに急遽来て早く馴染んだ方がいい、それはもうとにかく早い方がいいとか。
そんなこんなで気付いたら異動です。
こういう時は早いんだね弊社。
というあれこれがあり、
働いてる人たちに「今日で最後なんです~」つって回ってたわけです。
そうしたらとある方からお手紙をもらいました。
その方はめちゃめちゃに良い人で、いつも穏やかでおしとやかで笑顔の素敵なお姉さんでした。
あぁ~ありがてぇなぁ~とか思いながら受け取って家に帰ってから見るわけですよ。
そしたらまた泣けるぐらい感謝のお言葉と激励の言葉と心配の言葉が並んでるわけです。
嬉しかったんですよ。
嬉しかったんですけどね、
手紙が1枚どころか結構あって妙に多いなって思いながら読んでたらですね、
「きっと◯◯さん(私)も、新しい土地で混乱すること多いかもしれない、そう思ってたら悩んだのですがお伝えしようと思いました」と、
なんか雲行き怪しいなと思ってたらね、
「もしもの時はこれが助けになるかもしれないです」と、
まぁ、その、
宗教です。
しかも◯◯◯の光。
いや◯◯◯の事とかたまに郵便受けに入ってる新興のアレぐらいの認識で別に何も知らんのですけどね。
ご丁寧にパンフ入り。
中々衝撃的でした。
素で「あ、こういう人マジで実在するんだ」って思いましたもん。
生と死はどうやって~とか、
生きる意味を~とか、
誰もが悩む事を明快に解決する言葉~とか、
ありがたい(?)教えをたくさん書いてくれてるし、丁寧に丁寧にどうしたら良いかを書いてくれてるんですよ。
ぼくは色んな意味で泣きそうでした。
その昔、
ご存じの人も居るかもしれないですが、
とある方から私と貴方は前世で結ばれなかったシスターと神父だったとか言われて、
人生で始めて恋をしたとか、
愛称占いで50万使ったとか、
嘘でもいいから好きと言ってとか、
雰囲気違いますが信頼してた人に爆弾落とされるのは中々クるものがあるんですね。
でも今回言いたいのは、「宗教怖いね!勧誘怖いね!」って話じゃないんですよ。
その人と仕事でしか関わってないですが、それでも長く一緒に仕事してて勿論今まで一度もそういう素振りはなかったですし、仕事上だけかもしれないけどその人が心の底から善人なのは分かります。
だからこそ、めちゃめちゃに心配した結果がこのカミングアウト、この話の内容だったのかも知れないと思いました。
手紙の最後も「◯◯さんがこういうのに頼るかどうかは分からないですし自由です。とにかく新しい土地でも、元気にまた笑顔で過ごせるよう、心から成功を願ってます。本当にありがとうございました。」
みたいな感じなわけですよ。
宗教って聞いた瞬間は変な気持ちや、恐怖心なんかもあるかもしれないし、この人も裏ではヤバイ人なのかもしれない。
でも【宗教】ってフィルターだけで全員を一緒くたに避けるのも違うなと、認識が変わったんです。
それこそ極端な話、世界中に信者がいるキリスト教とかが身近にいたとして、何か不安になるかというときっとそうじゃない。母数が違う歴史が違う、まぁそれはそうなんですけど同じ宗教じゃないですか。
結局主観によるフィルターとか世間の印象的なフィルターがあるだけで、中にはヤベェ人もいるのでしょうがそれはどんな宗教も一緒だし、無宗教の人でもヤバイ人はたくさんいます。
その人個人と関わって、
その人を理解したなら、
宗教とかもう気にならないんですよ。
そう思った秋の日でした。