Aristides guitars オーダーのススメ
Aristides(アリスティディス)...
Aristides Instruments | Aristides Instruments
オランダのギターメーカーであり、一部のニッチなギターファンから絶大な信頼を得てる【木じゃない】ギターの急先鋒です。ハ
モデルとしては現在060、070、080(それぞれ6弦、7弦、8弦)、扇状フレットのスラントモデル、塗装簡略化バージョンで少しお得なRawモデル、そして020と5弦ベースタイプの050あります。記念すべき初号機こと010は姿を消し020も060系列が新登場して爆発的に人気が出て以降殆んど見ないですね。
値段も2400ユーロほどからです、なお料金にはあのベアナックルピックアップが含まれています(何でも選べる)、よって木材ギターと違ってアップチャージ要因が特殊なカラーリングとかぐらいしかないので割りと手が届きます。(なおスラントモデルは一気に500ユーロ程値上がる)
なんと言っても注目すべきは構造。
まず中心部にアリウムというコアがあり、それの上下をカーボンファイバー、グラスファイバー、インナーコート、アウターコートでサンドイッチするというボディからネック、ヘッドまでが完全な一体成形構造。
お気づきの通りギターの命でもある【木】が使われていない。
こういった特殊素材ギターとしてはそれこそスタインバーガーやパーカー、最近(? だとflaxwoodとかアルミ素材のEvoなんかありましたね。
aristidesに使われているアリウムは叩いた印象としては"陶器"に近い。
こちらは私がオーダー時に見せてもらった製造過程
後ろの黒板が研究所っぽくていいよね...
このあとアリウムを流し込んで固めて...
PUとブリッジ、ペグ穴とか掘って...
これが原型(ファンフレット)
これをギターの製造過程だと誰が思うだろうか...^q^
こちらはフレットワーク
なんか台凄くない...?
Aristidesのここが凄いよ①
ここからは主観と構造を織り混ぜての話ですが、まず【ネックが動かない】です。
梅雨時期など、特にマホガニー系のネックのギターをお持ちの人は辛い季節じゃなかろうか。
ギターの操作性や弾きやすさに直結している部分って大部分がネックなので、ここがちょっと順反り逆反りするだけで慣れたギターほど違和感を感じますよね、最悪捻れて取り返しがつかなくなったり...これは木を使ってる以上逃れられない宿命でもあるわけです。
しかし、アリスティディスは上記の通りアリウムコア、カーボンファイバー&グラスファイバーという鉄壁の布陣。湿度で動く要素はほぼ皆無と言っていいでしょう。
おかげでセッティングを極限まで追い込めるので凝ってる人ほど気に入ると思います。
取り敢えずオーダーして自分好みに仕上げましょう!
Aristidesのここが凄いよ②
それは音響学研究の末の【鳴りとサステインの両立】です。
特殊素材ギターなのでなんかピーキーな音がしそうなイメージがありますが、元々良い音への研究結果で出来上がったギターですので漠然とした言い方をすると"非常に使いやすい音"です。
鳴りが強いとその分音の伸び、ようはサステインは減衰しやすいですが、アリウムとがっちり構造により鳴りはいいのに音が減衰しにくいという木製では難しい音の矛盾を解決したわけですね。
まぁぶっちゃけ自分のそういう蘊蓄は正直あまり気にしてなくて、一番は単純に前述のように使いやすい音、これにつきます。
ミドルよりのふっくら音ですが、低音でも潰れない、高音でも耳が痛くないという美味しいとこどりな感じですね。
取り敢えずオーダーして100wアンプで思いっきり弾きましょう!
Aristidesのここが凄いよ③
【操作性、弾きやすさ】
これは本当に弾かないと分からないですがボディとネック一体成形なので、所謂スルーネック構造に近い、というかむしろそれの強化版とも言えるような作りなので、24fがめちゃめちゃ簡単に届きます。なんなら24fを"人差し指"で押さえてビブラート出来ます。
驚異的に弾きやすいというのと、弦高ベタベタセッティングも容易なので早弾きマンにも嬉しいですし、実はボディに大きく空洞を設けているので構造や原材料を考慮するとアホほど重くなりそうなものですが、実際は一般的なギターと変わらないぐらいにまで軽量化ができています。
取り敢えずオーダーして実際弾きましょう!
Aristidesのここが凄いよ④
【カラーリング豊富でオーダーも柔軟】
木目を活かしたシースルーとかが他社に比べて無い分、カラーの豊富さ、特殊塗料などには目を見張るものがあります。
ほんの一例ですが
これはマーブル、という独特の塗装でその上に青~紫にカラーシフトするマジョーラで塗装してます。
こちらも同じくマーブル、
カラー名はdesert tan...砂漠ですね。
そしてこちらは艶消しにしてます、上品な色合いでイチオシカラーです。
intervalsのAaron marshallのオーダーしたカラーでも有名なスパークルカラーですね。
アクアグリーンにキラキララメ乗せです。
これは最新版、クリスタライズ。
グラデーションカラー&クリスタライズを艶消しにしてます。かわいい。
シンプルイズベスト、ブラック塗りつぶしです。
これは...言わずもがなです。
まぁゼルダインレイのギターとかどっかにありましたし...というかこういうのもオーダー受けたらやってくれるんですね。
ちなみに私のはこちら
これが
↑ヘッドの段差すき
こうなって
こうして届けられる
Order No.#15の080sです。
色は本当にたくさんお願いして、
blood wine copper pearlというもので、これは私が名前と色合いの相談をしたカラーリングで現在こちらもオーダー可能です!
深みのあるワインレッドと銅が合わさったような本当に良い色です。
カラーリング一例って言っておきながらめっちゃあんじゃんという感じですがHPのギャラリー見たらとんでもない種類があります。
悩む...
まぁ取り敢えずギャラリー見て好きな色でオーダーして間近で色合い観察してみましょう!
以上、aristidesのススメでした。
凄い良いギター欲しいなぁとかライブたくさんやるなぁとかなんか今のギターしっくりこないなぁとか正直メンテナンスめんどくさいんだよね...メンテフリーのギターないかなぁとか思ったら、aristidesはマストな選択肢の一つになるでしょう。
ちなみに見た目がなんかスーパーカーみたいなのでヴィンテージ志向の人にはあまり受けが良くないですね...でも一般人からすればヘッドレスギターとかも特殊ギターな訳ですから気にせず一本いきましょう。
いいから買いましょう。
紹介とオーダー雑記書きました。
— mari (@maristides_ys) 2019年9月6日
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